ひげクリニック院長の髭 勝彰です。
12月16日に行いました健康セミナーの内容を簡単にご紹介します。
便秘は有病率が高いにも関わらず最近まで診療ガイドラインがありませんでした。
今年の10月に日本消化器病学会関連研究会慢性便秘の診断治療研究会が、『慢性便秘症診療ガイドライン2017』をまとめ、発刊されました。
それによると便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
ですので、3日以上排便がないなどの日数制限がなく毎日排便があっても上記に当てはまれば便秘症となります。
器質的疾患(大腸ガンなど)による便秘でなければ、治療の基本は内服薬になります。
ガイドラインでは、酸化マグネシウム、ルビプロストンが推奨されていますが、便秘薬には他にもたくさん種類があります。特に便秘薬は合う合わないがあり、当院では酸化マグネシウム、ルビプロストンを基本として、その方に合った処方をお出ししています。
あと、排便時の体勢についてこのようなものが販売されていますので参考にしてみてください。
今年の健康セミナーはこれで終了です。
来年より隔月に行います。
次回は2月17日に予定しています。